神奈川県鎌倉市に本社を構える 面白法人カヤック は、そのユニークな企業文化と独創的な発想で知られるクリエイティブ企業です。
「面白法人」という自らの肩書きの通り、カヤックは事業だけでなく働き方や組織づくりにも遊び心を取り入れてきました。
その象徴とも言えるのが鎌倉本社です。
木造建築の温かみ、街に開かれた空間設計、地域との密接なつながり──。
そこには「オフィスの中だけで完結しない働き方」が息づいています。
今回は、カヤック鎌倉本社の特徴や設計思想、そして現代の働き方との関係についてご紹介します。
鎌倉という街そのものがオフィスになる
● 東京ではなく鎌倉を選んだ理由
多くのIT企業が東京へ本社を構える中、カヤックは創業以来、鎌倉を拠点にしています。
歴史と自然が共存する鎌倉は、観光地であると同時に地域コミュニティが色濃く残る街です。
カヤックはこの土地の魅力を単なる立地条件ではなく、「企業文化を育てる環境」として捉えています。
街を歩けば地域住民やクリエイターと出会い、カフェや商店街で新しいアイデアが生まれる。
そんな日常そのものを価値として取り込んでいます。
特徴:遊び心と創造性を刺激するオフィス
● 木造平屋建ての温かな空間
カヤックのオフィスには木材がふんだんに使用されています。
木の香りや質感が感じられる空間は、一般的なオフィスビルとは異なる居心地の良さを生み出しています。
無機質な執務空間ではなく、人が自然体で過ごせる場所を目指して設計されているのが特徴です。
● 街とつながる開放的な設計
カヤックのオフィスは「会社の中」と「街」を明確に分けていません。
大きな窓や開放的な共有スペースによって、街との距離を近く感じられる設計になっています。
社員はオフィスに閉じこもるのではなく、鎌倉の街を歩き、人と出会い、刺激を受けながら働くことができます。
● 遊び心を忘れない空間づくり
会議室や共有スペースには、クリエイティブな発想を促すユニークな仕掛けが数多く見られます。
- カジュアルなミーティングスペース
- 自由にアイデアを書き出せる共有エリア
- 社員同士が自然に交流できるラウンジ
など、「面白いことを考えるための環境」が整えられています。
こだわり:オフィスではなく“地域の一部”として存在する
● 地域との共創を重視
カヤックは企業活動そのものを地域と結びつけています。
イベントの企画や地域活性化事業、観光施策などを通じて、鎌倉の人々と日常的に関わっています。
そのためオフィスも閉じた空間ではなく、地域社会との接点を持つ場として設計されています。
● 発想は会議室だけで生まれない
カヤックが重視しているのは「偶然の出会い」です。
社員同士の雑談はもちろん、地域住民や来訪者との会話から新しい企画が生まれることも少なくありません。
オフィス外での体験や交流を積極的に取り込むことで、創造性を高めています。
狙い:“街と共に生きる”働き方の実現
● 地域そのものを創造のフィールドに
カヤックはオフィスを企業活動の中心ではなく、地域との接点の一つとして位置付けています。
街の風景、人との出会い、文化との触れ合いが、日々の仕事や企画に影響を与える環境をつくっています。
● 社員が地域の一員として働く
「会社の社員」である前に、「鎌倉に暮らす一人の人間」であることを大切にしています。
地域との関係性を深めることで、仕事と暮らしを自然につなげることを目指しています。
● オフィスに依存しない働き方
リモートワークやハイブリッドワークが普及する中で、カヤックは以前から「場所に縛られない発想」を実践してきました。
その一方で、リアルな街とのつながりを大切にし、人との交流から価値を生み出す姿勢を持ち続けています。
働き方トレンドとの関係
カヤックのオフィスは、近年注目される働き方の潮流とも深く関係しています。
- 地域共創型ワークプレイス
- ウェルビーイングを重視した職場環境
- コミュニティを活用したイノベーション創出
- オフィスと街の境界をなくす働き方
- 体験価値を重視した企業文化づくり
こうした考え方は、今後の地方創生や新しい働き方のモデルケースとしても注目されています。
まとめ
面白法人カヤックの鎌倉本社は、単なるオフィスではありません。
- 木造建築の温もり
- 街と共存する開放的な設計
- 地域との密接なつながり
- 遊び心を取り入れた空間づくり
これらを通じて、「街と共に生きる」という企業理念を体現しています。
働く場所をデザインするだけでなく、働く人と街との関係性まで設計する──。
カヤックのオフィスは、これからの時代に求められる新しいワークプレイスの形を示していると言えるでしょう。
