顧客との出会いがアイデアを生む。Sansan青山オフィスが示す“ブランド体験型オフィス”の形

はじめに

Sansan株式会社は「出会いからイノベーションを生む」というビジョンを掲げ、企業向けクラウド名刺管理・ネットワーキングサービスを提供しています。Sansan株式会社
その企業哲学は、オフィス空間にも鮮明に反映されており、東京・表参道エリアに位置する青山OM-SQUARE内オフィスでは、「顧客との接点」「ブランド体験」「温かみあるデザイン」という3つの軸が設計コンセプトとして具現化されています。本稿では、オフィス空間の特徴、設計意図、そして働き方トレンドとの関係を整理します。


オフィス概要とコンセプト

  • 所在地:東京都港区北青山2-5-8、青山OM-SQUARE内。三鬼商事株式会社+1
  • コンセプト:「出会いからイノベーションを生む」。名刺管理・ネットワークという事業ドメインを、オフィスという物理空間にも落とし込んでいます。
  • 設計意向:ギャラリーのようなエントランス、木材を多用した温かみのある素材使い、来客・顧客を重視した洗練された空間。

空間の特徴:出会いとブランド体験を支えるデザイン

1. ギャラリー風エントランス

オフィスに入ると、まるで展示スペースのようなエントランスホールが広がります。来客がまず目にするこの空間は、「ブランドとしてのSansan」を体験できる場となっており、壁面や照明、家具配置が洗練されて設計されています。

2. 木材と自然素材の温かいインテリア

執務ゾーンやラウンジには木材を多用。冷たい印象になりがちなオフィス空間に、自然な温かみをもたらしています。この素材選びは、企業が提供する「人と人のつながり」を空間的にも体現する意図が感じられます。

3. 顧客・来訪者を意識した“接点”設計

来客を想定した打ち合わせラウンジや相談ブースが配置されており、「働く社員」だけでなく「訪れる人」にも配慮された空間です。ここでの会話・出会いが、顧客との関係構築・イノベーションの源になることを意味しています。


狙い:ブランド体験と文化を空間化する

  • 出会いを促す場としてのオフィス
     「出会いからイノベーションを生む」という事業ドメインを、オフィスの物理的動線・空間構成にも反映。偶発的・計画的な対話の機会を空間デザインで支援しています。
  • ブランドと企業文化の一体化
     来訪者がオフィスに一歩入るだけで、“この会社らしさ”を感じられる空間づくり。木材やギャラリー風デザインは、そのための仕掛けです。
  • 顧客接点を「場」にする
     従来のオフィスは社員のための場所でしたが、Sansanでは顧客・パートナーとの対話や共創を促す「場」としてのオフィスを追求しています。
  • 働く人への配慮
     温かみある素材・デザイン性・動線設計などが、社員の居心地・モチベーション・創造性を高めることも意図されています。

働き方トレンドとの関連性

  • ハイブリッド・リモートワークへの対応:オフィスに「来る価値」が問われる時代。そんな中、来客・対話・ブランド体験を生む空間は、出社の意味を高めます。
  • コラボレーション重視の設計:固定席だけでなく、多目的ラウンジや打ち合わせスペースを設けることで、社員がその日の目的に応じて場所を選べるようになっています。
  • 企業文化・ブランド発信拠点としてのオフィス:オフィスは社員だけでなく、訪れる人にも企業の価値観・ビジョンを伝える舞台となっています。
  • 素材・環境によるウェルビーイング:木材や自然調の材料を使ったインテリアが、社員の集中力・リラックス・創造性を支える環境として評価される傾向にあります。

まとめ

Sansan株式会社の青山OM-SQUAREオフィスは、「出会いを起点に」を企業理念とする同社の価値を、空間設計という視点で体現しています。
ギャラリーのようなエントランス、木材を用いた温かな内装、顧客・来訪者を意識した設計――これらは単なるインテリア演出ではなく、ブランドと文化を物理的に表現する戦略的設計です。
働き方が多様化する今、このような“場としてのオフィス”をつくることは、企業競争力や社員エンゲージメントを高める上でますます重要になるでしょう。


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