起業してビジネスを始めようと思っても、
「開業資金はいくらかかるのだろう?」
「起業の手続きってどうすればいいのだろう?」
と初めてのことで色々と分からないことが出てきて、不安でいっぱいになるかもしれません。
特に、初期投資が大きければ大きいほど、お金が出ていくばかりのような気がして不安を感じますよね。
そこで起業に必要な資金や手続きについて詳しく紹介いたします。
0円でも起業できるの?
「起業=お金がかかる」というイメージを持っている人が多いでしょうか?
借金をして起業する方法と、借金をしないで0円から起業する方法もあります。
でも、お金が無ければ何もできないじゃないかと思われるかもしれません。
果たしてそうでしょうか?
多くの人は、起業はお金がかかると考えています。しかし、具体的にいくらかかるかは分からない人が多いのです。
漠然と事務所を構えてWEBサイトも必要ですし、名刺やパンフレットもと考えると、起業に必要なお金がどんどん膨らんでいく一方になります。
起業して成功している人は、資金がない時期でも“0円でできること”をしています。
たとえば、飲食店舗を出そうと思っていれば、店舗をどこに出すのか不動産屋に調査しに行きます。
同業の店がなぜ繁盛しているのか実際に見に行ってみて、そこで気づいたことや、自分だったらこうするという案が浮かんだらノートに書き貯めておくのです。
会社員ならば、就業後や土日に飲食店舗で働いてみることもあるかもしれません。
そうやっている間にコツコツと開業資金を貯めていき、資金が貯まったら起業するケースもあります。
漠然と「お金がかかる」と考えているのであれば、どんどん頭でっかちになり、難しく感じてしまいなかなか起業に踏み切れないかもしれません。
自分の店舗を持つことが最終的な目標でも、飲食店をレンタルして小規模から始めてみるなど、やり方はいろいろとあるのです。
事業計画書を作ってみよう!
事業計画書は、これからどのようにビジネスを始めていくのか、事業内容や戦略、売上高や損益をどのくらい見込んでいるのかをまとめた文書です。
事業計画書は、ビジネスを始める上で必ず必要というわけではありませんが、自分のビジネスを客観的に見つめ直すことができ、改善のヒントにもなる書類なので、作成することをおすすめします。
事業計画書を作成する作業は、簡単ではありません。
頭の中では分かっていることを文章にしようと思うと意外と難しいものです。
しかし、しっかりとした事業計画書ができると、自分のビジネスに協力してもらえる人が見つかる可能性があります。
事業計画書を見せて、出資や融資のお願いをすることもあるからです。
事業計画書に記載する内容
事業計画書に記載する代表的な内容をご紹介します。
- 会社のプロフィール
- 目的や理念
- 事業の概要
- 5年後のビジョン
- 自社の強みや特徴
- 商品やサービスの説明
- 市場環境や競合
- 販売戦略
- 社内体制
- 顧客のメリット
- 売り上げの予想
- 損益計算の予想
起業の手続きはどうするの?
起業すると、「個人事業主」か「法人設立」のどちらかを選ぶことになります。
まずは多くの人が「個人事業主」を選んでいます。
個人事業主の手続きは、法人設立に比べるとそれほど難しくはありません。
個人事業主の届け出は、納税地を管轄している税務署に「個人事業の開業・廃業届出書」を提出するだけです。
届出書は、国税庁のホームページからダウンロードすることができるので、事前に記入してから提出することもできます。
書類に記入したら、税務署の窓口で提出して終了です。
事業の開始事実があった日から1カ月以内に提出する必要があります。
また、個人事業主として独立した当初から青色申告で確定申告を希望している人は、「所得税の青色申告承認申請書」も提出する必要があります。
青色申告は、65万円の特別控除があるので節税効果がとても高いのです。ただし、青色申告をする場合は、貸借対照表や帳簿を用意する必要があるのです。
家族へ企業を説明しましょう
起業するうえでは、家族の理解と協力は欠かせないものになります。
起業したことによって、パートナーや子どもの生活がガラッと変わることもあるからです。
住宅ローンや教育費など人によって抱えているものは様々。
あなたがどれだけ本気かということを家族に話してみましょう。
ただ、もし起業を反対されているのであれば、反対している人にとっては自分の夢や情熱をストレートに語ると、かえって逆効果になることもあります。
こんな時は、起業を反対している理由を聞き出してみましょう。
今後の生活費が不安というのであれば、現実的なところで当面の収入がどうなるのか、具体的な数字を書き出して話し合うことです。
漠然としていたら不安が膨らんでいく一方かもしれませんが、数字が具体的に見えてくると不安は薄れていくものです。
まとめ
起業はお金が無いとできないわけではありません。
起業に向けて、今できることから動いていきましょう。
事業計画書を作成すると、自分のビジネスが客観的に見えてくるようになるので、おすすめです。
起業の手続きは、個人事業主ならば税務署に書類を提出するだけで済みます。
滞在時間はものの5分程度、とても短い時間です。
もちろん起業するには家族の理解と協力が大切です。
家族が納得してくれるまでしっかりと話し合いましょう。