オフィス

サテライト勤務とは? 地方企業がシェアオフィスを利用するメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

多様化する働き方の中で、年々増加しているサテライトオフィス。
勤務先以外の場所で仕事ができることから、通勤時間が長い地方などに多く点在する傾向にあります。
ここでは、サテライト勤務とシェアオフィスの関係性、上手な利用法について詳しくご紹介します。

シェアオフィス サテライト勤務

サテライトオフィス・サテライト勤務とは?

サテライトオフィスとは、企業や団体の本拠地とは離れたところに拠点を置くオフィスのことを指します。
サテライト=衛星・人工衛星という意味から、本拠を惑星にたとえ、周りを周回する衛星のようにオフィスを設置する形態が似ていることから、こう呼ばれるようになりました。

サテライトオフィスは、企業の支店のように本格的なオフィスを構えた空間でも、自宅でできる在宅ワークとはまったく異なる性質を持っています。
業務に必要な最低限の設備を構えた場所に出勤し、本拠地との通信を行いながら、日々の業務を行うといった仕組みになっているのが特徴です。
在宅ワークのように自宅で作業を行うといったこともありません。

サテライトオフィスを設置する企業は年々増加しており、とくに遠隔地や地方などでの活用事例も多くなっています。
現在では、地方活性化事業の一環として、各地方自治体がサテライトオフィスの誘致活動に力を入れる都道府県も多いようです。

シェアオフィス サテライトオフィス 地方

山口県防府市では、都心にあるオフィスPCのリモートアクセスやクラウド環境の無償提供、サテライトオフィス設置に伴う費用を軽減するためのシェアオフィスの設置、さらに山口県自体が、東京都から山口県へ本社機能を移転する企業に向けて従業員一人当たり50万円の補助制度を設けるなどの優遇措置をとっています。

また、京都府では深刻な過疎化が問題となっていた南丹市にある古民家を利用し、企業や各種団体のオフィススペースを設置するという仕組みが設けられています。
家賃は無料もしくは1~2万円程度と破格の低価格。経費削減だけでなく、地域活性化への取り組みにも一役買ってくれる手段となっています。

このほかにも静岡県や徳島県など、サテライトオフィスの誘致活動に積極的な活動をおこなっている自治体が多く存在しています。

経営者・起業家がサテライトオフィスを利用するメリットとは?

サテライトオフィスは、地方活性化への有効な手段とされていますが、それだけではありません。
企業にとっては、地震などの万が一の場合、業務を分散させておくことで会社が機能しなくなってしまうというリスク防止の効果があります。
さらに、地方に在住している有能な人材を確保しやすいと言った面でも、経営者や起業家にとっては大きなメリットがあるのではないでしょうか?

これまで、有能な人材が親の介護や体調不良などの理由で退職の道を選ばざるを得ない人たちが多くいました。
しかし、社員が住んでいる場所に近いサテライトオフィスを利用すれば、テレビ会議やインターネットを通じて業務を進めていくことは十分可能です。
1日のうち、限られた時間内で必要な業務をこなすといった多様な働き方も可能にしてくれるのがサテライトオフィスなのです。

シェアオフィス サテライト テレビ会議

また、本社・支社・営業所への転勤という制度とは異なり、移動にかかる時間や費用・新たな人材育成までの費用を考えると、サテライトオフィスは非常に有効なオフィス形態といえるでしょう。

家賃や補助制度など、自治体によっては手厚い優遇制度を利用することもできます。
シェアオフィスなどを利用すれば、必要な設備や備品類はすべて揃っているので、わざわざ設置する必要もありません。
会社にも社員にも地方にも貢献できる新しい働き方がサテライト勤務なのです。

地方企業がサテライトオフィスを利用するメリットとは?

IT人材が少ないと言われている中で、東京などの首都圏にあるシステム会社が案件を多数抱えることにより、地方のシステム会社に仕事が回るということが多くなっています。
そのような地方の企業が首都圏に支社を作る際、売上と経費のバランスが難しく、出張という形で対応している企業も多いでしょう。

そのような企業には、サテライトオフィスという手を使うことで、事務所を借りるよりも低コストで管理ができ、かつ出張という形でなくゆっくりとお客様のニーズを確認することができるというメリットがあります。

サテライトオフィスとシェアオフィスの関係性

近年、多くの企業からのニーズが増加しているシェアオフィス。

シェアオフィスは、異業種の複数の人たちとひとつのフロアや物件を共有することで、無駄な経費をかけずに支店や営業所としての利用やフリーランスの仕事場として活用ができるなど、首都圏を中心に人気が高まっているオフィス形態です。
地方での誘致活動が盛んになりつつあるサテライトオフィスとシェアオフィス、どちらも新しいオフィス形態であり、多様化する働き方に対応したオフィスといえるでしょう。

シェアオフィス サテライトオフィス

サテライトオフィスは、本社や支社とも違う小規模なオフィスを分散して設置するオフィスそのもののことを指し、シェアオフィスは、仕事をする空間を提供するオフィススペースのことを指します。
つまり、サテライトオフィス設置に際し、シェアオフィスを利用することで、より経費をかけず手軽にサテライトオフィスを設けることができるわけです。

シェアオフィスは、フリーアドレス方の共有スペースとパーテーションなどで区切られたオープンスペース、完全に独立した小スペースの個室などがあります。
これらを有効に活用することにより、サテライトオフィスとしての機能を十分に果たすことが可能となるのです。

これからサテライトオフィスの設置を検討している経営者や企業化にとって、サテライトオフィスとシェアオフィスの関係性は決して切り離せないものとなることでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。